「乾燥肌」と感じたら!皮膚科の治療も視野にいれてみましょう

特に、空気が乾燥する季節に悩まされがちな乾燥肌によるかゆみ。そのとき「ただの乾燥肌」と、軽く考えて手入れを怠ってしまうと … 続きを読む 「乾燥肌」と感じたら!皮膚科の治療も視野にいれてみましょう

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特に、空気が乾燥する季節に悩まされがちな乾燥肌によるかゆみ。そのとき「ただの乾燥肌」と、軽く考えて手入れを怠ってしまうと、人によっては「脂欠乏症」や「皮脂欠乏性湿疹(ひしけつぼうせいしっしん)」といった、肌疾患に発展する可能性があります。

毎日のスキンケアと生活習慣で乾燥肌を防ぐことは、それほど難しいことではありません。しかし、乾燥肌の状態や体質によっては、皮膚科での処方や治療が必要になる場合もあります。

肌の乾燥がひどいアトピー性湿疹などの疾患だけでなく、薬の副作用による乾燥肌も皮膚科の処方で症状を和らげることができるといわれています。

自己ケアはNG!皮膚科に行った方がいい乾燥肌とは

乾燥肌を防ぐために、自己ケアでできることがあります。肌の乾燥対策のためのセルフケアを4つお伝えします。

肌の乾燥を防ぐ、最もポピュラーな方法。それは「肌に必要な成分が入った化粧水で保湿ケア」を行うことです。これまでは「化粧水」は、水分を補うものという位置づけでした。

しかし、今日では美容においての有用成分が多く含まれるものが、販売されるようになってきています。よって、化粧水に配合されている成分(ヒアルロン酸・セラミド・コラーゲンなど)をよく理解して、うるおい効果が高いものを選択されることをおすすめします。

また、保湿クリームにおいても同様に保湿効果が高いもの(セラミド・水素添加大豆レシチンなど)を選ぶようにしましょう。

毎日のスキンケアの中で、肌が乾燥する原因を見直すことも大事です。間違ったスキンケアを続けていては、保湿効果の高い化粧水やクリームを使用しても効果は感じられにくくなります。

例えば、以下のことを意識するだけでも肌への負担を軽減することができます。

・ふき取りシートタイプのクレンジングを頻繁に使用しないこと

・基礎化粧品をつけるときは、必要以上に顔をなで回したりしないこと

・力任せに顔をこすったり、叩き込んだりしないこと

食事についても、栄養バランスを考えて摂取することが大切です。バランスよく食べていれば食生活が原因で乾燥肌を引き起こしたり、悪化したりということはありません。

対して、極端に食事制限をしたダイエットや、ファーストフードのような偏ったものばかりを摂取していると、乾燥肌の原因になるといわれています。

肌をつくるのに欠かせない栄養素は、たんぱく質、必須脂肪酸、亜鉛、ビタミンA・B群・E・Cです。

・たんぱく質:肌や身体はたんぱく質からつくられているため、不足するとターンオーバーが遅れてしまい、水分を保つ力にも影響がおきてしまいます。

・必須脂肪酸:私たちの体でつくることができない脂質です。細胞膜の主な材料であるため、不足してしまうと、ターンオーバーが乱れてしまいます。

・亜鉛:肌、髪の毛、爪などをつくります。極端なダイエットをしたり、偏った食事やお酒を摂取したりすると亜鉛が不足しやすくなります。

・ビタミン類:健康な肌を保つためには、ビタミン類は必要不可欠です。

ここまでは、自己ケアでできることをお伝えしてきました。

乾燥肌が進んだ状態である場合、自己流の対処法では悪化させてしまう可能性が出てきます。アトピー性皮膚炎や乾燥性湿疹といった皮膚疾患が考えられるときは、安易に自己ケアをおこなってしまうことは危険なことです。早めに専門の皮膚科を受診されるようにしてください。

アトピー性皮膚炎による乾燥肌

アトピー性皮膚炎とは、生まれもった皮膚バリア機能に異常をきたし、さまざまな刺激が加わることで、アレルギー反応を含めた反応が生じる疾患のことです。このとき、バリア機能が弱まっているため、体の水分が外へ出てしまい、乾燥肌となってしまっているのです。

ダニ・カビといったものは、通常は皮膚から内部へ入り込むことはありません。しかし、アトピー性皮膚炎によりバリア機能が低下しているときは、皮膚同士の間が大きく開いている状態であるため、大きな物質が体内に入り込んできます。そういったものを排除する働きにより、反応が起きて湿疹として症状が外に出ます。

通常の乾燥肌とは違って、炎症や湿疹が出ている状態で保湿のためにとクリームを塗り続けていても、一向によくならずかえって症状を悪化させてしまうことになります。

長年湿疹を繰り返していると、皮膚は硬くなり、アトピー性皮膚炎の皮膚病変となってしまいます。このときも、自己判断することなく、早めに皮膚科で受診するようにしましょう。

アトピー性皮膚炎の症状を緩和するために、皮膚のバリア機能そのものを正常に戻すための治療法は、未だ確率されていないようです。しかし、少しでもよくなるようにと専門的な病院へ治療に行かれている場合も多くあります。

幼少のころから、バリア機能を強化するために「保湿外用剤を使って皮膚に塗りこんでいく」ことで、アレルギー性疾患を予防することができるといわれています。

乾燥性湿疹(皮膚炎)による乾燥肌

空気が乾燥する寒い季節や、冷暖房の効いた部屋に長時いたりすると大抵の人は、皮膚が乾燥します。乾燥が進むと乾皮症となります。さらに進んだ状態になると乾燥性皮膚炎といわれる状態になります。別名は、皮脂欠乏性湿疹と呼ばれています。

乾皮症とは。肌が乾燥し皮膚が柔軟性を失った状態のことを言います。

乾皮症がさらに進んでしまうと、赤みをともなったかゆみや水ぶくれといった目で見てわかるほどの湿疹を併発する「乾燥性皮膚炎」を引き起こすことがあります。発生場所は、足のすね、脇腹あたりといった皮膚が乾燥しやすいところに出ます。

ターンオーバーは早くても遅くても、なんらかの症状として体の皮膚に現れます。肌に湿疹が出始めると、皮膚のターンオーバーが速い状態。そこから、肌がさらにカサカサとした状態になります。

このとき「通常の肌荒れ」だと思い、そのままにしておくと、悪化させてしまう恐れがあります。また、治りも遅くなってしまうため、湿疹がでるなど、いつもと違うと感じたら速やかに皮膚科を受診し、必要であれば薬を処方してもらうようにしましょう。

治療の基本はなによりも、皮膚の乾燥を抑えることです。皮膚科などの医療機関にいくと、乾燥の状態や症状に合わせて外用薬の保湿剤が処方されます。乾燥がひどく、症状も抗ヒスタミン薬や炎症を抑えるためのステロイド外用剤が使用されます。

まとめ

乾燥肌を一時的なものと考えてしまい、そのままにしてしまうと、乾皮症や皮脂欠乏性湿疹といった疾患に発展することがあります。日々の保湿スキンケアでしっかり予防するようにしましょう。

一般的な乾燥肌ではなく、アトピー性疾患・脂漏性湿疹といったように、特定の疾患を引き起こしてしまう場合もあります。また、薬の副作用で肌が乾燥していることもあります。

「いつもと違う。何かおかしい」と感じたら「乾燥肌」と安易に決めつけずに、皮膚科に問い合わせ、訪ねるなどして適切な処置を行うようにしましょう。

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