性感染症、がん、ウイルス・・・女性が自分のカラダを守るために必要なことは?

あくまで先生個人の感想であり効果効能を保証するものではありません。

性感染症や子宮頸癌・・・耳にしたことはある単語だが、自分ごととしてカラダのケアをしている女性は多くはないのでしょうか?自 … 続きを読む 性感染症、がん、ウイルス・・・女性が自分のカラダを守るために必要なことは?

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性感染症や子宮頸癌・・・耳にしたことはある単語だが、自分ごととしてカラダのケアをしている女性は多くはないのでしょうか?自分で正しい情報をとって適切にケアして欲しい。そう話すのは六本木にあるジェネラルクリニックの院長小川先生。今回は小川先生から、婦人科医として一般女性の方にもっと知って欲しいことを伺いました。

また、美容皮膚科も併せ持つジェネラルクリニック。その中で扱う”アートメイク”についても詳しい内容を伺うことができました。

婦人科と美容外科をカバーするジェネラルクリニック

-婦人科と美容外科を両方担当されているクリニックは珍しいなと感じています。このようなスタイルになった経緯を教えてください。

そうですね、私が医科大学へ通っていた頃は色んな科に興味があって、内科、麻酔科・・・どれも好きだったので選べなかったんです。実は最初は形成外科を選択したのですが、傷をキレイにしたり、先天奇形を直す形成外科って他にあまりない分野じゃないですか。細かい作業が好きなので向いているかなと思って選んだんです。

ただ、形成外科で働いていた最中に風邪を引いてしまい、そのままマイコプラズマにも罹り持病の喘息が悪化してしまったんです。喘息の状態ではとても仕事ができないので、辞めて少しお休みを頂きました。その後体調が回復してきたので復帰を考えたのですが、形成外科はとてもハードな仕事なので、戻れる自信がなかったんです。

そこで、不妊治療をやっているクリニックから、婦人科で女医さんは重宝するからリハビリからでもやってみませんか?とお声をかけていただきました。
これが婦人科を扱うことになったキッカケですね。婦人科でのホルモン治療や、外来だけでも可能なことから少しずつ医師として復帰を果たしたんです。

-婦人科から復帰されたんですね。美容を取り入れたキッカケは何だったのでしょう?

婦人科医として医療業界に復帰した後は、前から内分泌系に興味があったので、婦人科のホルモン療法の分野がどんどん好きになっていきました。そこで気持ちを入れ替え、子宮頸癌、卵巣癌などの悪性疾患の手術、帝王切開、不妊治療など一通り研修し5年かけて婦人科の専門医をとりました。

ホルモンを調べていくうちに、欧米諸国で使われているナチュラルホルモンに興味を持ちました。
日本で保険適応となっているホルモン剤はエチニル基などがついた、合成ホルモンが主流です。ナチュラルホルモンは化学的に全く同じホルモンのことを指し、英語でbioidentical(バイオアイデンティカル)、つまり「生体同一性ホルモン」です。合成ホルモンは受容体との結合性が変わるため副作用のリスクが高くなったり、そのホルモン自体の作用が異なります。

そのナチュラルホルモンを専門としている先生と出会い、その方が美容の先駆者だったんです。そこから日本のホルモン治療との違いなどを勉強することで、美容分野で保険ではできないことに興味を持つことになりました。世界の良いものはどんどん取り入れていきたいんですよね。その流れで今のジェネラルクリニックの形が出来ています。

アートメイクはタトゥーと違い、永久的なものではありません

-先生が担当している美容施術にアートメイクがありますが、アートメイクについて教えていただけますか?

アートメイクは、よくタトゥーと違うんですか?と聞かれるのですが、皮膚は、外側から表皮、真皮、皮下組織という構造になっています。真皮まで色素を入れるのがタトゥー。
アートメイクはその手前の表皮に色を入れていくので違うものになります。眉毛の場合、マイクロブレーディングという手法を使って、眉毛の毛並みを一本一本描いていきます。その他にも専用のマシーンを使って色素をピクサス(ドット)で細かく入れていく手法もあります。

表皮は肌細胞のターンオーバーによって入れ替わっていくので、永久的なものではありません。アートメイク自体は2回で完成するのですが、大体1年半程度で薄くなってきますね。肌質にもよって違うのですが、オイリーな人の方がアートメイクは残りにくいと言われています。


▲趣味はバレエで、背筋のトレーニングが得意です。

もっと正しい情報を広めて、子宮頸癌ワクチンの普及に力を入れたい

-今後はどのように活動していきたいとお考えでしょうか?

世間では、今コロナウィルスが日本も含めて世界で猛威を奮っていて、”ウイルス”そのものに”怖い”、”危ないもの”というイメージが広がっていることと思います。婦人科医としては、同じウイルスであるヒトパピローマウイルスにも危機意識を持ってもらいたいなと思って活動しています。

実はこのヒトパピローマウイルス(HPV)に対する9価のワクチンは世界の先進国の中でも日本だけが承認されていません。(2020年2月現在)
4価のヒトパピローマウイルスワクチンは承認済みですが、日本のワクチン接種率は1%未満です。

どうしても「自分には関係ないこと」と思われがちなんですけど、子供が欲しいと思っていた方がワクチンを打てば防げた子宮頸がんを患い子宮を失うことになってしまったり、意外と身近でもそういったことって起きてるんです。

-世界の中で普及が遅れているのは日本だけなんですね?

そうです。実は、オーストラリアやイギリスでは男児もワクチンを接種することが奨励されています。欧米諸国では9〜14歳でワクチン接種している国が多いです。

子宮以外にも陰茎、肛門、喉と言ったガンを引き起こすことがあるためです。ただ、これらのガンは発症しても70-80代が多いのであまり注目はされにくいのですが。圧倒的にこのヒトパピローマウイルスで大きなダメージを受けるのは女性なのです。

婦人科でも子宮頸癌予防ワクチンを打つことはできます。また女性は1年ごとに婦人科検診を受診することで、早期発見し対策して欲しいと思っています。本来は子供を産めるはずだった女性が産めないと言う悲しい事態を防ぐためにも、女医としてこの活動の認知をもっと高め、ウイルスの蔓延を防ぎたいと考えています。

-小川先生、ありがとうございました。


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