現代人は目が疲れすぎ!眼科医永瀬先生から目のケア方法について伺いました!

あくまで先生個人の感想であり効果効能を保証するものではありません。

コンタクト疲れ、眼精疲労・・・現代人は目を酷使しているといいますが、日常的に目のケアをしている方は少ないのではないでしょ … 続きを読む 現代人は目が疲れすぎ!眼科医永瀬先生から目のケア方法について伺いました!

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コンタクト疲れ、眼精疲労・・・現代人は目を酷使しているといいますが、日常的に目のケアをしている方は少ないのではないでしょうか。今回は埼玉県さいたま市南浦和駅徒歩2分ほどに位置するはる眼科クリニックの永瀬先生に、この時期(3月)に多い花粉症の対策と、目の疲れを自宅でケアする方法について伺いました。

患者さまがダイレクトに喜んでくださることに魅力を感じて、眼科を選びました。

-永瀬先生、よろしくお願いします。はじめに、永瀬先生が眼科医になったきっかけを教えてください。

医師を目指したのは、身内に医療者がいたことが大きいですね。両親は医師ではないのですが、直接誰かの助けになり、喜んでもらえる職業につきたいと幼少期から考えていました。

臨床研修医の際には、眼科の他に小児科、内科、救急救命などをまわり、特に内科と小児科で迷いがありました。どの科も非常に興味深かったのですが、私が見た中で手術時間が比較的短く、出血量も少なくて結果が明瞭、そして何よりも患者さんが良くなった!と結果を実感しやすいところが眼科を選択する一番の決め手だったかなと思います。私自身が強度近視だったこともあり、眼科には強い興味を持っていました。

花粉症は目も意外とダメージになっていることが多い。

-病院にはどんな目の悩みで来られる方が多いですか?

この時期(3月)は圧倒的に花粉症が多いですね。花粉症と言うと鼻の症状が目立つのですが、目の場合は、痒みがなくても目がゴロゴロしたり、違和感があるような方もいます。アレルギーで目に炎症が起きているのですが、鼻よりも花粉症に伴った違和感であると気がつきにくいこともよくあるんですよね。

その他に、比較的若い方を中心としてドライアイと眼精疲労で来院される方が多いです。メガネも安く手軽に作成できるようになったのですが、実際には作ったメガネの度数がご自身の必要な度数よりも強すぎる「過矯正」になっていたり、適切な乱視の度数が入っていなかったりということがよく見受けられます。
これは、機械が計測した数値をそのまま処方されたり、乱視をうまく矯正できなかったりすることで起こるトラブルなんです。そのために疲れやすかったり、思っているよりもよく見えないという不快感から眼精疲労を起こしやすいですね。

また、最近はコンタクトレンズのトラブルも以前より増えた気がします。おそらく、インターネット経由の購入者が増えたためだと思われます。
違和感を感じるようになってからでは強い炎症が既に起きてしまっていることが多いので、症状がなくても、たとえコンタクトレンズ販売店で購入されていたとしても、コンタクトレンズ検診を必ず定期的に受けてほしいですね!

一方、お年寄りの方の場合はドライアイの治療や白内障の定期検診を希望される方が多いです。他には内科の病気(糖尿病)の合併症として糖尿病網膜症の治療や、加齢黄斑変性に対する眼内の注射、年齢と共にまぶたが重くなってくる眼瞼下垂の治療にあたったりもしています。
また、40歳以上の20人に一人の割合でいるというのが緑内障。たとえ自覚がなくても、40歳を過ぎたら是非とも検診を受けてほしいと思います。

-花粉症に対してはどのような治療をされるのですか?

眼科のクリニックでは、基本的にはアレルギーの点眼剤などの対症療法になります。花粉症の場合は、季節前投与といってシーズンが始まる2週間ほど前から薬を服用することで、いざ花粉が飛んできた際にダメージを抑える方法もあります。
点眼による季節前投与もとても有効です。眼の症状は、内服だけではコントロールしにくいことも多いので、眼の症状だけでお悩みの場合は、眼にダイレクトに効きやすい点眼をオススメしています。目の痒みだけですと、内服の薬はあまり効かないことも多いためです。

大切なのは、花粉症の時期は無理にコンタクトレンズを装用しないということ。花粉症やドライアイが進行している際にコンタクトレンズをするのは、涙がより乾きやすくなってしまったり、レンズに花粉が吸着して充血やかゆみが悪化してしまうことがあります。そんな時期は、出来るだけメガネで過ごせると良いですね。

目の疲れを癒すためにできる自宅ケアとは?

-デスクワークの方が目を疲れにくくするためにできることはありますか?

実は、疲れ目予防には、使っているメガネやコンタクトレンズの度数が大事です。電車に乗っていて、駅を通り過ぎる際に駅名がハッキリと見えてしまうときは、ひょっとすると眼鏡の度数が強すぎるかもしれません。

外回りや運転する仕事の方はそれほど問題ないと思われますが、特にデスクワークが多いという方は、眼鏡の度数に注意が必要です。遠くから近くに引き寄せる「調節」が常にかかっていることになるために、遠くが見えすぎると若い方たちでも強い疲れを感じやすくなります。
かといって、弱すぎる眼鏡もストレスになりますので、それぞれの年齢と生活スタイルに応じた処方がとても大事なんです。

40代半ばを過ぎるといわゆる「老眼」が出てきます。その場合は、室内での日常的な見やすさを追求する方が疲れにくくなることが多いですね。
でも、急に度数を下げても不快感が強いですので、両眼で1.0あたりを試してもらうと、皆さん納得されますよ。遠くが今までよりも少し見えにくくなるので最初は慣れないかもしれないのですが、目は確実に疲れにくくなります。

先ほど説明したように、眼鏡の適切な度数はそれぞれのライフスタイルで異なります。もしもメガネ屋さんで作ったメガネが合わない、疲れやすいと感じたら、ためらわずに眼科を受診していただき、きちんと検眼し直した上で、眼鏡処方箋を出してもらうといいいと思います。

またブルーライトカットのレンズもパソコンやスマホの画面を見るときには効果が発揮されますが、遠くを見ると何となく暗く感じて見えにくくなります。目を使うシチュエーションによっても、最適なレンズを使えると良いかなと思います。

-普段から自宅でできる目のケア方法はありますか?

暖かいパックで温めるなど、目の周りの血流を促すのは眼精疲労に効果的です。目の周りの筋肉が凝り固まり、血流の乱れが悪くなっているためです。

ドライアイや充血があって、どうしても眼科を受診できないときは、まずは市販の点眼薬を試していただくのは十分効果的だと思います。ただ、長期にわたって使用すると充血がかえってひどくなる成分もありますので、改善しないときや、点眼をやめるとすぐにまた赤くなって繰り返すようなときは眼科を受診して欲しいですね。

まだ眼科での処方に限られますが、最近はドライアイにもより良い薬が出てきました。何度点眼しても乾きを感じていたような方たちでも、徐々に涙の安定性を回復させることで、眼が乾く・しょぼしょぼするといった症状が大きく改善するような点眼です。コンタクトレンズを使用される方もそのタイプの点眼はレンズの上から可能なので、安心してお使いいただけますよ!

もっと目の健康を意識して、たった2つのあなたの目を大切にして欲しい。

-今後、眼のトラブルで悩む人たちに、どんなことを伝えていきたいでしょうか?

最近、カラコンも含めて、医療機器であるコンタクトレンズが簡単に手に入る時代になりましたが、同時にコンタクトレンズによるトラブルも急増しています。
トラブルを防ぐためには、患者さんがしっかりレンズに対する危険性と安全性を認識することが大事。
最近のJ&J(ジョンソン&ジョンソン)社の研究によると、コンタクトレンズユーザーのうち、3ヶ月毎にコンタクトレンズの定期検診を受けている人は全体の3割しかいなかったそうです。そもそもトラブルの自覚がないと眼科の受診が必要ないと思っていて、2~3年おきにしか眼科に行かない人がインターネット購入者の実に4割いました。そして、レンズの決められた期間を越えて使用している人が全体の4割もいるそうです。

コンタクトレンズは「高度管理医療機器」。ペースメーカーや人工股関節と同じくくりになります。これは、目の健康に重大な影響を与える可能性もあるということです。
実際、コンタクトレンズに起因する患者さんの多くは若い方たち。また、眼科での検査・処方を受けずにインターネットや雑貨店で購入する人には、眼障害がより多く見られることもわかっています。

合っていないコンタクトレンズを使い続けることにも問題はありますし、使い方や保管方法を自己流にしてしまい、誤った認識を持ち続けるのはとても危険。ご自分の眼を過信しないで、労ってほしいです。眼も酷使すれば充血が起こりやすくなり、見えにくさまで出てきます。コンタクトレンズを装用しているのであれば、できれば検診は3ヶ月おき、少なくとも半年に1回は眼科に通って欲しいですね。

今は視力矯正方法も様々な種類がありますが、先述した通り、メガネやコンタクトレンズも含めて、ライフスタイルにあった矯正をしていくことが大切だと考えています。

こうした正しい知識を身につけ、自分の2つしかない目を大切にして欲しいですね。目の異常や異変は自分では気がつきにくいものです。定期的なチェックを通して、何歳でもストレスなく視力を維持できるように1人でも多くの方の目をこれからもサポートしていきたいです。

ライター>ありがとうございました。


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