ポツンとできる「大人ニキビ」は皮膚科で卒業しよう

あくまで先生個人の感想であり効果効能を保証するものではありません。

朝起きて鏡を見て、顔にポツンと赤いニキビがあるだけでテンションもガタ落ち……。若い頃特有の悩みだと思っていたのに、大人に … 続きを読む ポツンとできる「大人ニキビ」は皮膚科で卒業しよう

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朝起きて鏡を見て、顔にポツンと赤いニキビがあるだけでテンションもガタ落ち……。若い頃特有の悩みだと思っていたのに、大人になった今でも、厄介なニキビに悩まされている方は多いようです。

実は、若い頃のニキビと、大人になってからできるニキビでは、そのメカニズムに違いがあるそう。

今回は、美女医であり皮膚科医の玉城有紀先生に30代でもニキビができやすい理由を始め、夏特有の肌トラブルについて伺いました!

ニキビはなぜできる?肌の脂ってなぜ存在するの?

――ニキビは中学生からの付き合いですが、そもそもなぜできてしまうのでしょうか?

「ニキビは、医学的には尋常性痤瘡(じんじょうせいざそう)と言います。“尋常性”とは『ふつうの』という意味です。

10代のような若年層だと皮脂の分泌が盛んなため、ニキビ菌が皮脂をエサにして成長していきます。ニキビ菌は皮脂を好んで食べるのです。すると、真っ赤な炎症が起きます。これがニキビです」

――ということは、エサとなる皮脂を取り除くことで、ニキビは防げるのでしょうか?

「うーん……かといって、あぶらとり紙のようなもので、肌の脂を取りすぎるのも良くないんですよ。」

――あぶらとり紙、懐かしいです。高校生のころはみんな使っていた気がします。しかし、脂の取りすぎは何が良くないのでしょうか?

「結局、あぶらとり紙で皮脂を取りすぎてしまうと、 “皮脂が不足している”と肌が思い込んでしまい、肌を保護するために皮脂膜を張ろうとして再び皮脂を分泌してしまうのです」

――なるほど、逆効果なわけですね。実は、ニキビは若者だけに発生するものではないのです。クリニックを訪れる患者様は30〜40代も多いそう。

「こちらは10代のニキビと成り立ちが違い、『大人ニキビ』なんて言葉で呼ばれたりしますよね。年を重ねると、肌が乾燥してくるので角質が固くなります。

結果、毛穴に固い角質がたまりやすくなり、角栓が毛穴を塞いでしまい、ニキビができやすくなるんです。

なので、大人になればニキビとは無縁かと質問されれば、答えはNOです」

――皮脂量以外のポイントでも、ニキビは発生するんですね。そもそも皮脂はなぜ存在しているのでしょうか? 女性にとっては嫌な“テカリ”の原因ですし、美肌にとって大敵では……。

「皮脂は肌に潤いを持たせる目的で存在しています。人肌は乾燥しすぎると、次第に突っ張っていきます。それが続くと、カサカサしてきて、かゆみが出てくるんです。

かゆいのでかきむしると、肌が荒れますよね? すると、皮膚のバリア機能が弱まり、感染症が起きやすくなるんです……。

つまり、皮脂は感染症から私たちの身を守ってくれる必要な存在なのです!」

人体に存在するものは、すべて合理的に存在しているということでしょう。しかし、そのバランスが崩れることで、様々な肌トラブルが引き起こされてしまうのですね。

皮膚科医がオススメするリアルな日焼け対策

――ジリジリと照りつける太陽が眩しい夏……どうしても気になるのが紫外線による日焼けですよね。やはり日焼け対策でクリニックを訪れる患者様は多いのでしょうか?

「日焼け対策でいらっしゃる患者様は多いですね。

中でも、飲む日焼け止め薬はかなりニーズが高く、お求めになる方が1年中いらっしゃいます。日焼け止めを購入されるならドラッグストアよりも、クリニックのものをオススメしています。

実は、クリニックで処方されるものは濃度が濃いですし、成分の配合量が違うからです。」

――日焼け止めの塗り薬でオススメはありますか?

「石鹸で落ちる日焼け止めが良いですよ。石鹸で落とせないものは、日焼け止めが肌に沈着してしまい、炎症の原因にも繋がります。

また、日焼け止めの成分が毛穴に詰まってしまうと、ニキビ菌が繁殖しやすく、ニキビが発生する可能性もあるので、日焼け止めはしっかりと洗い落とすことが大事です。

もし、お子さんに塗るなら、日焼け止めは刺激の弱いものを使ってあげてくださいね」

――飲む&塗る日焼け止めで対策もバッチリですね! 夏といえばレジャーに出かける機会も多く、クリニックには突然の患者様も……。

「日焼け対策の患者さんだけではなく、夏は他にも様々な患者様が訪れます。

例えば、海水浴中にクラゲに刺されたというケースから、ゴルフ中にブヨに刺されたなど……。いずれにせよ、放置すると膨れ上がりますので、すぐに皮膚科に来てください」

玉城先生曰く、こういったトラブルの場合の応急処置としては、自宅で冷やすのが良いとのことですが、症状によって必要な対応が異なりますので、まずは早めにクリニックに足を運ぶべきでしょう。

「夏は大人だけではなく、子どもも多いですね。みなさんは“とびひ”ってご存知ですか?

正式には伝染性膿痂疹(でんせんせいのうかしん)と呼ぶのですが、掻きむしった箇所の液体が徐々に広がり、火事の飛び火のようにあっという間に広がるから“とびひ”と言います。

病変を悪化させたり、他人にうつす可能性があるので、プールも禁止です。プールの水ではうつりはしませんが……異常を感じたら、放って置かずに皮膚科へ受診しましょう」

ネットに溢れる「トンデモ医療情報」にご用心!

お肌はとてもデリケートな部位ということが伝わりますね。だからこそ、美容医療に時間もお金も、より美しくなるためにコストをかける女性が増えてきています。

しかし、その反面、世の中には“トンデモ医療”の情報が溢れてしまっ
ているのも事実!

玉城先生はこれまでも、にわかには信じられないような“トンデモ医療”を知り、患者様にそんな誤った情報を鵜呑みにしないよう啓蒙してきたそうです。

「ネットの情報を鵜呑みにして、最も多いトンデモ医療が、民間療法や信念で肌がなんとかなると思っていることです。

以前、患者さんから『アトピーに効く水をインターネットで購入して飲んでいます!』と、元気良く言われたことがあります。でも、水でアトピーを治すというのは医学的にありえません……。

他にも、金の延べ棒をさすると肌荒れが防げると真面目に言われたことがありますが、思わず心の中では『やめて!』と言いたくなりました」

玉城先生によれば肌を直接こする、酵素風呂に入り続けてアトピーを治すなどは、すべて直接的な効果は期待できないとのこと。

このように、ネットに漂う情報だけを信じ込まず、皮膚科で専門医に相談することが、肌トラブル解決の糸口となるでしょう。

先生の体験による成功例の紹介であり、効果効能を保証するものではありません。

玉城有紀先生

プロフィール:
帝京大学 卒業
医院名溝の口駅前皮膚科
住所神奈川県川崎市高津区溝口2-9-12 マルヒロビル6-2F
診療時間10:00~13:00/15:00~18:00 土曜日:9:30~13:30※詳細は直接お問合わせください。
電話番号044-712-5030

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